しつけについて

子犬育ての基本

吠える

吠えたり、ウーッとうなる

うちへトイプードルの子犬を買いに来たご家族がオスのトイプードルを連れてきまして、この子がずっと吠えたり「ウーッ」とうなったりしていました。
子犬の件がまとまってから奥様が「この子が吠えるのをなんとかなりませんか。」と相談されました。私も「このままではいけない。」と思って見ていましたのでアドバイスをしました。
冒頭に書いたように、「この犬は自分がボスになってもいいのか、だめなのかがわからない状況にいて、迷っているのです。」「ウー」とか言ったら、すぐに「だめっ。」と言ってたたいてください。」ということです。奥様は「このぐらいですか。」と言って犬が「ウー」と言ったときに手のひらをくの字に曲げて犬の頭に触れました。まだ叱って叩いたことがないので、叩けないのです。「そんなんじゃだめだめ。」と言って「もっと強く。」「もっと強く。」と言われるままに何度か叩いたら、その場では全く「ウー」と言わないし、吠えなくなってしまいました。
このまま自宅に帰ってからもみんなで「だめっ。」と叱っていれば、この子は吠えたりうなることがなくなると思います。

「自分はどの地位にいるんだろう。」という、不安定な状態。「自分は一番下の地位にいるのだ。」ということを理解すると、家族に心を開いて、甘えて過ごせるようになるのです。迷いから開放されて、自分の家族の中でゆったりと過ごせるのです。
この程度に迷っている状態の吠え方やうなりかたでしたら、簡単に「良い子」になってしまうのです。

餌を食べているときに、容器に手を出すと「ウー」とおどされて手を引っ込めると、「おどせば手を引っ込める。弱いやつなんだ。」と思って、次回はもっと強く唸ったり、手を噛むようになることもあります。
これが不良犬の始まりです。「ウー」とか言ったらビシッと叱って、二度と唸らないようにしつけることが大切です。

犬のほめ方

日常の生活で

犬のほめ方で一番犬の心に届くのは、左手であごから首を支えて、右手で頭を前から後ろに何度も撫でることです。これは「自分の人格?や存在を認めてもらえている。」という感じで受け止めて、ご主人に対する従属心が高まります。
もう一つは、両手で両耳とその周辺、首から頭までを軽くもみこむように撫でてあげます。これは愛撫に近い感じで、気持ちよくて親しみを感じて安心します。
どちらも「お褒めのことば。」を一緒に伝えてください。だんだんに言葉だけでも、ほめられている・認められている。うれしい気持ちが伝わるようになります。ほかにも何でもいいですから、話しかけてください。だんだんに日本語を覚えていきます。
うちの室内犬のシーズーは尻尾の付け根を撫でてやると気持ちがいいので、頭を撫でていても尻尾に手がいくように自分から
身体を移動するのですが、他の犬は尻尾の付け根はそれほど喜びません。それぞれに「ここを撫でて。」というポイントがあると思います。
体中どこでも平気で触れるようにして置いたほうが、後々のためにいいでしょう。

犬が騒ぐ

騒がせないようにするには

家の人が出かけるたびに、または帰ってきたときにも大騒ぎする犬がいます。
こうにならないためには、出かけるときは静かに、サッと出かけます。
もしも出かけるときに騒いでも、絶対に「よしよし。」とか言ってごまをすらないで、無視します。家族が出かけることが特別のことではない。というイメージです。家を出たときに騒いでいるからといって、もう一度ドアを開けてなだめるなどをすると、騒げば戻って来ると思ってさらに騒ぎ続けることになります。ですから、騒いでも無視するしかありません。帰って来たときもついつい「よしよし。」としたくなりますが、これをしたら玄関の音や車の音がするだけで騒ぐようになりますので、何もせず無視します。
通常のスタイルになってから遊んであげましょう。

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